ある官僚の死
監督:トマス・グティエレス・アレア
1966年 カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭審査員特別賞
監督自身の経験からつくられた作品。「簡単に解決できるはずのことが、一旦、官僚的な迷路にはまり込むと抜け出られなくなることを笑い飛ばしたかった。喧嘩しないために、コメディ映画を作ることにした」模範的な労働者が急死し、組合員証と共に埋葬された。だが、年金を受け取る為には、その組合員証が必要だ、と未亡人である叔母から言われた甥は、遺体を掘り返す許可を求めに行くが、あちこちをたらい回しされ、ついに甥は自ら墓を掘り起こしに行くが・・・。当時の官僚制度を痛烈に皮肉ったドタバタ喜劇だが、2002年にフランスで再リリースされてから、今もヨーロッパの映画祭などで上映されている。
2009年キューバ映画祭にて上映
1966/デジタル・リマスター版DVCAM/モノクロ/85分
キューバ映画祭作品紹介
革命直後のキューバ予告編