娘のダリアは、シングルマザーでコミュニティラジオのパーソナリティ。
息子(コスモ)の養育費は、母のララには内緒で、すでに母と離婚している父から援助してもらっていた。
一方、母のララはメキシコでも有数のアステカ時代のハーブ研究者(民族植 物学者)。独立心が旺盛で、別れた夫とも娘とも、適度な距離を保ち、植物の 研究を続けていた。
そんなある日、ララは自宅の鍵がみつからない、と娘に言う。 夜、男が家の中をのぞいていた、とも。
単なる勘違いだと思われた言動だったが、 ララは薬草研究の整理をダリアに託したのち、 検査を受ける。
診断は、アルツハイマー型認知症。
自分が壊れて行く恐怖を落ち着かせるために、自ら研究したハーブを 試すララ、初めて母との人生を振り返るダリア。
だが、2人に残された時間は、わずかだった…。
手作りのキルトのように暖かい作品。
(米・バラエティ紙)
女性たちの普遍的な不安と孤独、愛と強さは人生へのオマージュである。
(メキシコ・エクセルシオール紙)
認知症を独自の視点で描きながら、繊細な問いを観客に投げかける
(伊・ムービープレイヤー)