街角にたたずむストリート・ミュージシャン、エドゥ(ルイス・トサル)のギターでサンティアゴ・デ・コンポステラの朝が静かに始まる。前夜から呑み続け、そのまま朝食に突入する2人の男、おなかをすかして市場のチョリソを盗むマケドニアの青年、兄にゲイであることを隠し通そうとする弟、現れない恋人のために、ひたすら料理を作り続ける脇役俳優、沈黙の中で質素な食事をする老夫婦…。
エドゥは歌う。「すべて失敗、何もうまく行かない」
そこに、昔、愛した女性から突然、昼食の誘いが入り…。
誰かの朝食で始まった物語が、誰かの昼食で思いがけない展開をみせ、誰かの夕食へとつながっていく。何気ない1日3食、それは人生の味を変えるチャンス。
「幸せな驚き。即興という危険な方法を用いながら笑いから痛みまでを生き生きと描いた希有な作品」エル・パイス紙
「言葉よりも表情や目がものを言う。これは愛の物語の集大成だ」オリビエ・バシュラール
「食事を共にする登場人物たちの運命と物語が心に響く。まさに"食卓の周りでは食欲と魂が開放される"」Kino_zeit