再びスクリーンへ!ラテン!ラテン!ラテン!
新宿K's cinema にて5/1(金)14:30, 5/8(金)16:45, 5/10(土)14:50(最終)
自己資金2,000ドル、友人たちの協力で完成した短編「Medineras」がフランスのクレルモン=フェラン国際短編映画祭グランプリを初め、国際映画祭で40余りの賞を受賞し、長編への扉が開いた。
2003年のある日、ふと、『近所に住んでいるのに、互いを知らない男女』の物語を思いついた監督は、街の写真を撮りながら、建築が人々に影響を与えていることに気づき、「大都市に住む人々の疎外感と建築、バーチャルな時代との関係について語りたくなった」
タイトルは直感で「Medianeras」(共有壁、境界壁)。
「人をつなぐと同時に隔てるもの」
それは、ネットも同じ。つながっていても、コミュニケーションをとらない。傷つきやすくて人との関係を築けない。そんな2人の男女を主人公に、思うように行かない日常がユーモアを交えて描かれる。短編から長編にするにあたって、2007年から長編のための脚本を書き始め、2008年に6週間で撮影して、そこから1年かけてポストプロダクションを行い、ようやく2011年に公開。
「短編のおかげで、アルゼンチン、スペイン、ドイツのプロデューサーたちが協力してくれた。ヒット作を作らねば、というプレッシャーもなく、ごく自然に、自由に、納得いくまで時間をかけることができたのは、とても幸運なことだった」