12:00 「低開発の記憶」
14:30「スリーピング・ボイス~沈黙の叫び~」
16:45「永遠のハバナ」
本日は、「スリーピング・ボイス」をはさんで
2本のキューバ映画を上映。
1本目は、キューバ不朽の名作「低開発の記憶ーメモリアスー」
舞台は1961年のハバナ。革命がそんなに続かないだろうと
様子を見ていた資産家たちが、次々とキューバを出て行く頃、
煩わしい家族から離れて「小説が書ける」とハバナに残ることに
したセルヒオが主人公。
このセルヒオ、ブルジョア階級の友人たちを軽蔑しながらも、
革命の熱気にもついていけない。周りが刻々と変化する中で
マンションの望遠鏡から街をながめては「何も変わっていない」
ことを確かめる日々。街を歩き、若い女性を誘って、教育しようとして
逆に家族から訴えられたり…。
当時の街の様子やピッグス湾事件(亡命キューバ人を集めて
米国が攻撃をしかけた事件)のドキュメンタリーを交えながら、
革命からミサイル危機へとすすむキューバの様子が描かれた
今こそ必見の作品!
2本目の「スリーピング・ボイス~沈黙の叫び~」は、
昨日の上映終了後、作家の星野智幸さんとトークしました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございました。
内容は、後日、文字起こしして、書ければと思いますが、
今の日本の状況と照らし合わせた星野さんのお話しに
深くうなずきました。
まだ社会が危うい方向へと進むときに、自分たちに
何ができるのか、というテーマは、先日、ご紹介した
星野さんの「呪文」(文藝)と共通するところが
あります。感想は、また改めて。
本日3本目はキューバ映画「永遠のハバナ」
35mmフィルムでの上映です。
ハバナに住む市井の人々の1日が街の音と
音楽と映像で描かれています。
予告編
今、観光客をはじめ、多国籍企業や各国の視察団が
大挙するハバナは、これからどう変わって行くのか
誰にも分かりませんが、その前に、この映画の中の
ハバナを記憶の中にとどめておいていただければ、と。