今、書き終わった長い文章が、ふとした隙に一瞬で消えてしまった!!
悲しい・・・・。
落ち込みそうな状況なのですが、気を取り直して、
もう一度。(書く事に集中すると下書き保存を忘れる)
この映画はキューバの若手監督アレハンドロ・ブルゲス(1975年生まれ)の
初長編作品。
プロデューサーは、エスリンダ・ヌニェス(「ルシア」「低開発の記憶」)の
息子、インティ・エレラ(1976生まれ)
ね、若いでしょ。
インティは、写真だけじゃ分からないけど
ちょっと良い男。やっぱり女優の息子だからか・・・。
2人とも国際映画テレビ学校(EICTV)出身。
彼らは自分たちの映画会社を
ボリビアに設立し、ICAICからの助成を受けず、
製作費全額を調達して、超低予算で作り上げました。
キューバでインディペンデントといっても短篇やドキュメンタリーが多い中、
共同製作でもなく、長編劇映画で国際的な映画祭での受賞も果たし
なおかつ、権利を保持しているのは、彼らが初めてかも。
メキシコの国際セールスがついて、
ヨーロッパやアメリカでの上映、DVD発売、そして
HBOでの放映など、当初は考えられないほどの広がりを
みせた希有な作品。
ストーリーは・・・
キューバから出て行くことしか考えていない
エルネストは、車の中で暮らし、しがらみを持たないよう、
女性ともつきあわず、毎日、友人たちと各国の大使館前に徹夜で
並ぶ日々。正式な渡航許可をとるために外国大使館で
ビザを出してもらうためだが、中々うまくいかない。
一方、国外に出て行った家族全員に
「ここで生きることができると証明してやる」と
残ったアナは、総合診療所の医師。
看護士でゲイのマジートが唯一、彼女を分かってくれるが、
元恋人が、自分の家族と一緒に出国したため、
「もう二度と、恋なんかしない」と思っている。
この2人がふとしたことから知り合って、
恋におちるという、ラブストーリー。
正反対の生き方なので、互いに相手を巻き込むことは
できないと分かっている。
だから、話し合ってルールを決めて
「恋に落ちないようにしよう」
とするのだけれど・・・。
これは遠距離恋愛どころじゃないですからね~。
出て行ったら、場所にもよりますが、中々戻って来れない事も。
脇にはエルネストの友人たちや
「妊娠しちゃったので、キューバ人の夫さがす」
スペイン人女性やら、リアルなハバナが出ています。
音楽は、グルーポ・シンテシス出身のX Alfonso
(エキス・アルフォンソ/「ハバナ・ブルース」も
この人でした!)
グルーポ・シンテシスは、フォルクロール・ロックの
生みの親で結成から30年以上たちますが、
今回の短篇の中の「オバタレオ」は、創始者の
インタビューから始まる初期シンテシスのドキュメンタリーです。
なので、本編は音楽満載なのですが、
オリジナル予告編は2人重視なので、
ま、顔だけでも。
「恋人たちのハバナ」Personal Belongings ☆
監督・脚本:アレハンドロ・ブルゲス
製作:キンタ・アベニーダ
撮影:オマール・ガルシア、アイリン・ミラネス
音楽:エキス・アルフォンソ
出演:エイディ・ガルシア、カレブ・カサス、オスヴァルド・ドイメアディオス他
2006/DV /カラー/99分/キューバ=ボリビア
2007年 グアダラハラ映画祭/エミリオ・ガルシア・リエラ賞
2007年 ウンベルト・ソラス低予算映画祭/最優秀長編
2007年 新ラテンアメリカ映画祭/初監督作品賞
2008年 リマ・ラテンアメリカ映画祭正式出品
2008年 マラガ映画祭正式出品