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「ぜんぶ、フィデルのせい」歌が楽しみ!

タイトルから、キューバ関連の映画だ、と
思っている方、いらっしゃるかもしれませんが、
背景は、スペイン・ラテンアメリカ激動の70年代。
舞台はフランス。
突然、「キョーサン」主義に目覚めた両親に
とまどい、反抗しながらも
成長していく9歳の女の子が主人公です。
「ぜんぶ、フィデルのせい」というのは、
亡命キューバ人のお手伝いさんから学んだ言葉。
両親が「キョーサン」主義に目覚めて、
このお手伝いさんもクビになっちゃうのですが。
原作は、イタリアの小説。
ストーリーは、こちらで→公式サイト
背景が分からなくても楽しめる映画だと
思いますが、海外のレビューで、
この女の子、アンナが「Ay! Carmera」を、
お父ちゃんが支援するチリの活動家たちが、
アジェンデの人民連合歌「Venceremos」を歌うシーンが
あるというのを読んで、興味しんしん。
「Ay!Carmera」は、スペイン内戦(1936-39)
のときに人民戦線(反ファシズム/反フランコ)を支援した
国際旅団
の歌。
ヘミングウェイやジョージ・オーウェルが
参加しておりましたね。
内戦といえども、ドイツはゲルニカを空爆したし
(ピカソの絵)
ゲルニカ
愛しのロバート・キャパが、
capa
有名な写真をとったし
capa
注目をあびた「内戦」だったわけです。
歌は、こんな歌
いろんなバージョンがありますが、
これは、カンテ(フラメンコ)バージョン。
さて、アンナちゃんは、どう歌うのでしょうか。
で、映画に戻りますと、
当時、70年というと、まだスペインは、
フランコ体制(崩壊するのは、フランコが
死んだ75年。王制が復活)
反政府運動をしていた伯父さんが殺されて、
伯母さんといとこがきたことで、
父ちゃんと母ちゃんは、目覚めて、
突然、チリに向かうんですね。
チリは、1970年に左派のアジェンデが
政権をとって、初めての自由選挙による
社会主義政府ができました。
そして、やっと2曲目の歌、
「Venceremos」が・・・ああ、長くて
ごめんなさい。
この歌はアジェンデの人民連合のテーマソング
上記のYouTube映像は、78年の東ドイツ映画
「El Cantor」から。
アメリカのシンガー、ディーン・リードが
ビクトル・ハラ役。73年のピノチェトの
クーデターとビクトル・ハラが殺害されるまでの
最後の1週間を描いている、らしい。
今回の映画の中では、ヒゲの革命家たちが
歌うらしいですが、もと歌を知っていると、
楽しいかも、と。
ラテンアメリカの70年代。
アジェンデ政権ができて3年後(73年)には、
ピノチェト(& CIA)の軍事クーデターが起こり、
アルゼンチンでは、76年、やはりクーデターで
軍事政権ができて、たくさんの人々が殺害される一方で、
ニカラグアでは、79 年にサンディにスタ革命が起こりました。
いやはや、書いても、書いても
終わりませんがな。
あんまり、映画に関係なかったかも・・・?
予告編