15日、「メキシコ女性刑務所」上映後のトークは、現在、
ユーロスペースのレイトショー公開中「サンクチュアリ」の
瀬々敬久監督です!!
瀬々監督の女性の描き方は、深いです。
ご本人は「女性の心理なんて分かってない」と、
おっしゃってますが、女性たちが気づいていない、または、
気づきたくないところにまで入っていく描き方。
だからこそ、賛否両論あるのでしょうが、
しっかし、私ぼ~っと観ながら、
時間のメビウスの輪に入ってしまいました。
その中で、幸せそうに見えても、満たされない女性と、
自由奔放に生きているようにみえても、
決して自由ではない女性が出会うところから、
悲劇が始まります。
実話に基づいているそうですが、わたくし、
そんなことに関係なく観てしまいましたわσ(^_^;)
「メキシコ女性刑務所」のなかでも、
ミランダ監督が追求していたのは、
「女性の自由とは何か」でした。
刑務所にいるから不自由なのか、
刑務所から出たら、彼女たちは自由になれるのか?
女性は常に、何かに囚われながら生きているのではないか、
ということをどちらの作品からもヒシヒシ感じます。
そこで、女性の描き方は、もとより、女性の自由とは何か、
というところまで行ければ、と思っています。
短い時間でどれだけできるか分かりませんが、
お楽しみに~♪
瀬々監督の作品で好きだったのは、
「肌の隙間」です。
社会派ピンク映画の巨匠!という呼び名通り、
現在の日本でこれだけの飢餓感を描けることが、
すごい、と思いました。この脚本は、佐藤有記さんという、
20代の女性が書いています。
とても切ない男女の逃避行。
「サンクチュアリ」も好き嫌いあるとは、思いますが、
単に「レズもの」と片付けないで、女性にこそ観てほしい作品です。