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5月3日(日)ラテン!ラテン!ラテン!本日の上映

12:00 「朝食、昼食、そして夕食」

14:30「スリーピング・ボイス~沈黙の叫び~」

16:45「グッド・ハーブ」

今日の1本目は、スペイン映画「朝食、昼食、そして夕食」

舞台はガリシアのサンティアゴ・デ・コンポステラ。

そう、あの有名な巡礼の終点地です。

巡礼の映画は「サンジャックへの道」とか

「星の旅人たち」などありますが、

サンティアゴ・デ・コンポステラで

生活する人々の映画は、これが初かも。

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旅行者ではなく生活者の視点から、コンポステラを

堪能いただけます。

朝まで飲んでいる2人の酔っぱらいから、

来ない恋人のために、料理を作り続ける俳優、

(この人の料理が一番、おいしそう)

兄を食事に招くために、料理を作るゲイの弟と

その恋人やしがない中年のストリート・ミュージシャンと

元彼女など、食事そのものよりも、食卓を

囲むことによって、それぞれの人生の断片が

見えて来る映画です。

切なくて愛おしい人間ドラマです。

ガリシアはスペインの北西部で、ケルト文化が

入っているので、大団円のパーティシーンでは、

ガイタ、と呼ばれるバグパイプも出て来ます。

「独房211」で主演したスペインの名優、

ルイス・トサル(ガリシア出身)がプロデューサーと

なり、ガリシア出身のホルヘ・コイラ監督と

タッグを組んで、作り上げたガリシアの映画。

K’s cinemaは音響がとても良いので、

大きなスクリーンと共に、映画の中で奏でられる

音楽や登場人物のため息まで聞こえて来ます。

DVDで観られた方も、ぜひ、スクリーンで!

きっと違いが分かるはず。

そしてこの2人のシーンには、
「苺とチョコレート」を観た方なら、
あっと分かるシーンが出て来ます↓

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2本目は「スリーピング・ボイス~沈黙の叫び~」

観た方々からじわじわと口コミが広がっております。

時々、絵画のような構図と陰影にドキリとする

作品で(気づいて下さった方も多々あり)

内戦後の厳しい生活の中でも、人を愛することを

忘れないスペインならではの物語。

ロバート・キャパの内戦の写真をテーマにした

ドキュメンタリー「メキシカン・スーツケース」の

最初のシーンで共同墓地を掘る若者たちの姿は、この

映画の最後からつながっ
ているのです。

メキシカン・スーツケース <ロバート・キャパ>とスペイン内戦の真実 [DVD]/出演者不明
¥5,184
Amazon.co.jp

そして、今日3本目はメキシコ映画「グッド・ハーブ」

メキシコは麻薬戦争だけではありませぬ、と思って

配給した作品です。メキシコでは「ナルコ・シネ」

(麻薬戦争をテーマにした映画)というジャンルが

すでにできておりますが、どんなに過酷な状況でも

そこに子供たちがいて、育てる母たちがいることを

教えてくれたのはメキシコです。

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この映画は麻薬ではなく、メキシコ先住民の知恵が

つまったハーブが主役。その研究家である母と、

言葉を集めるシングルマザーの娘の物語。

母と娘のちょっと距離感がある関係が、とてもリアルで

バックに流れる音楽が、すばらしい作品です。

サウンドトラックは、なんと!本国の公式サイトからmp3で

無料ダウンロードできます。

こちら 

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いま、劇場で公開当時のパンフレットを販売して

おりますが、限定数で売り切れごめんなので、

ぜひ、手にとってみてください。

メキシコ在住の長屋美保さん、渾身のハーブ物語が

読めます!