(シネマート新宿での上映も、明日から3週目に突入。
9時間睡眠ののち、生き返ったこともあって、
今日は、配給裏話なんぞ。)
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これを書いたのが、1週間ちょっと前。
いま、4週目に入っています。
なんだか色々書き過ぎて、途中で終わっては
また、書くを繰り返しているので、これからは、
書いたところからアップしていくようにしよーと
思っています。
今日は、15:35ぐらいからTokyo FMのシナプスという
番組に出て、電話でちらっと「グッド・ハーブ」のご紹介を
させていただきました!!
ありがとうございました。
そして、私なら気づかなかった映画の中のメキシコ雑貨を
ブログに書いてくださった下北沢のお店、
Nifu Nifaさん。
ふとチラシとポスターを置かせていただきにいって、
にゃんと、San Judasのキーホルダーやらグアダルペの聖母のロウソクやら
買ってしまいました!!!う~ん、なんかまた行くと
買ってしまいそうだわ。下北沢なのに、ゆ~ったりした
メキシコの時間が流れているようなお店です。
自ら買付けにいって、普通の雑貨店ではめずらしい
テピートのSanta Muerteが並んでいます。
映画の中に、サパティスタのポスターが貼ってあったとは!
と、さすが目のつけどころが違う!と感心した次第。
さて、ここからが1週間書き続けている内容です。
パンフを担当してくれたみぽりんが、
「パンフ裏話」を書いてくれたので、こちらも
裏話書いちゃおう~っと思った次第。
ちょこっとした裏話と3.11からの想いは
パンフの最後の編集後記(?)
「バクチは続くよ、どこまでも2」に
書いたのですが、誌面の都合上、書けなかったこともあるので。
スペイン語映画だけを配給しようと思って、
始めたこの仕事、1本目の「永遠のハバナ」が
キューバ映画だったこともあって、
しばらく、キューバクラシック(日本未公開の作品)を
何とかやりたい、とキューバ映画祭を2度も
やってしまいました。
その間にも、映画祭やマーケットなどで
メキシコ映画は必ず、すべて観るようにしていた。
なぜかというと、「ひとつの卵」でも書いたように、
私の人生の救世主は、メキシコとメキシコの人々。
あの生き方、死生観に感謝しながら今がある、
みたいなものなので、メキシコ映画をずっと
やりたい!と思っていたのです。
でも、観てみると、貧困と麻薬と国境越えが大きな
テーマで、また、これが売れたりするもんで、
前にも書いたけどNarco Cineという
麻薬組織やその周辺を物語るジャンルまでできてしまったほど。
大半のメキシコ人は、そんなことに巻き込まれず
独自の生き方を貫いているのに、と思っていた
ところで出会ったのが「グッド・ハーブ」だったわけです。
難航した買付け交渉の結果、お値段が思ったより
高くなってしまったもので、今回は宣伝もひとりで
やることに。ひえ~~~っ。
その後に、あの3月11日がやってきて、
「本当に夏は来るのだろうか」と
原発事故と余震の中で落ち着かない日々。
4月は、ほとんど仕事にならず。
被災したり大切な人を失った友人たちがいたので、
自分にできることを、細々やっていた感じ。
今でも落ち着かないのは同じだけど、
この映画と真剣に向かい合い始めてから、
根本的な生と死について考える時間が
持てるようになったのが大きな収穫でした。
何だか覚悟ができた、という感じ。
そこから、百万馬力(古いなあ、言い方が)で
宣伝を行ったのですが、今回、最も不思議に思ったのが、
「薬草を研究していたにもかかわらず
認知症になるのですね」と言われたこと。
え~~~~~っ!
認知症にならないようにできる薬草があれば、
もうとっくにどこかの製薬会社が特許をとって
予防薬にしてるよぉ、と思わず叫びそうになりやした。
2日目のトークでにもありましたが、
今、何に効くのか分からないけれども、先住民の
人々が治療につかっている薬草(つまり、科学的裏付けは
まだ、ないやつ)を製薬会社が調べて、
科学的な「発見」をした、といって特許とってる、と。
先進国はみな「発見」するんですな。もとから
そこにあった大陸やら島やら人々やら薬草を。
おっと、話がそれちまった。
メキシコの薬草については、パンフで、みぽりんが
Salud y conciencia (健康と自覚)のことを
書いてくれているので、ぜひ!!
そんなこんなで、当初、ここまで難しとは!と
余りにも驚きが大きかったのですが、公開してから、
みなさまの感想をいただいて、初めて、
おお、伝わる人には伝わってる!と確信できました。
あとお話が悲しい,と言われる方もいるのですが
(おそらく若い方だと思います)数十年たって、
いつか、どこかで思い出していただけるかも、と
思っています。
グッド・ハーブのツイッターでの感想
COCO
実際に介護されている方や母娘で一緒に観られた方から
お葉書やお手紙をいただき、嬉しい限り!!
初日にパンフを買ってくださって、ハガキを下さった方、
ちょっと凹んでいたときだったので、あの美しいハガキに
励まされました。ありがとうございました。
こういう映画は、日本では作られないだろうと
思い切って配給したので、フィードバックが
いろいろ楽しく、この映画の感想には、感想を書いた人とその母や
父や近親者との関係が大きく反映されるのだなあ、と
いうことがとてもよく分かりました。
こんな出会いがあるからこそ、なにものにも代え難い
経験ができるのだなあ、と作品と劇場、そして
観客のみなさまに感謝です。
行かれた方は、ぜひ、パンフで監督インタビューを。
娘であり母である監督が、やっと振り返れるようになった
母との関係(やはり40代でアルツハイマー型認知症を発症)を
もとに作られた映画です。
シネマート新宿には、評論家の方々のレビューもはっているので
お時間ありましたら、ぜひ、読んでみて下さいね~!
8月20日から梅田ガーデンシネマで上映開始!
その後、神戸アートビレッジセンター、名古屋シネマテーク、
京都シネマとまわって行きます。