またまた遅くなってしまいましたよ、更新が。
なぜかTwitterのほうに書き込んだら気が済む、
というヤバい感じになりつつあります。
一応、Twilogも。
で、こうなったら、早くたどり着こうと今日は、2日分。
本日は昼食会がある日。14:00 からで、以前は、レストランを
貸し切って、ビールもワインもテキーラも!って感じの豪華版が、
今回は、ビールとコーラと水だけ。食事もかさかさパンにチーズか
肉がはさんだものが炎天下にだされてる。
(また、例によってオープンエアでしたが)
「なんじゃこりゃ?」が第一印象で、となりに座ったコロンビアの
ドキュメンタリー監督が延々に話しているのを、聞き流していたら、
同じテーブルにいた現在メキシコ在住のキューバ人に、「なんで、
一言も話さず、静かだったのか」と問いつめられた。
「メシがあれだから不機嫌になっただけ」と言っても信じてもらえず。
でもですね、コミュニケーションのために、おいしい物は大切です。
だって何かで「おいしい!」「楽しい!」と思うと、話も良い方向へ
はずむ気がするのです。私自身、食べることが大好きなので
まずいものを食べると、なんかとっても「損した」気分になります。
自分で選んだものでないときは、特に。
まずいものをおごってもらうほど、互いにとって無駄なことはないです。
それぞれに舌は違うので、一概には言えませんが、片方が「おいしい」と
いって片方が「まずい」ということがあるとしたら、仕事でも
きっとうまく行かない気がします。
日本人でもメキシコ人でもアルゼンチン人でも、どこの人間でも
私のまわりは、「おいしいもの」の共通項があるので、
より強い結びつきがあるような気がしています。
この日は、その後打ち合わせを数人とこなし、
共同制作の可能性を探ることに。
このテーマやりたいなあ、と思っても、
果たして日本でいけるか、どうか、というのが問題。
余りにも内向きの日本で、ラテンアメリカの国境を越えた
問題意識をどう伝えることができるか、を考え続けるはめに。
この件については、どれも今、企画段階なので言えないですが、
具体化したら報告します。
(結局、この映画祭の間にいろいろな話を聞いて、
3件ほどにしぼりましたが…。)
で、15日は、ついに観ました。劇場で。
カルロス・カレーラの新作「De la infancia」
主演が愛しの、ダミアン・アルカサル。
(キューバ映画祭で上映した「土曜日の泥棒」の泥棒役
および「タブロイド」のジョン・レグイサモが対決するビニシオ役)
原作は「Mas alla de la infancia」で、父親から息子や妻への虐待が
テーマなのですが、子役たち3人がすばらしく、もう、
映画の中にどっぷり浸かって、その後はため息ばかり。
実は、途中で2度、号泣しました。
悲しいのではなくて、ぐぐぐっと心の奥から熱いものがきたって感じ。
ダミアン・アルカサルは、期待以上だった。
ほんとにダメ親父で、金は稼げないわ、家族をどん底に陥れるわ、
なんだけれど、唯一できることが息子の身代わりに我が身を投げ出す
ことだった、というところで、その躊躇なき投げ出し方に、ぐっと
来ました。
すっごくリアルで細かなところまで丁寧に作られた映画、
という感じ。倉庫のような場所で住まなきゃならなくなっても、
妻は、そこを少しでも住み心地よい家庭に仕上げる。
メキシコの女性たちは強い!!
それを観ながら、昔一緒に住んでいた女友達を思い出しました。
どんなに汚くひどい場所でも、布をかけ、花を飾ることで、
心が豊かになることを教えてくれた友達。
まさに妻は、皆が帰ってきたくなるよな家に仕立てるのです。
なのに、夫は、夢ばかりみて、反抗する息子に暴力をふるう。
怖いときに、下の子が唱えるおまじないが切ない。
でも、これは、ただ暗いだけの映画ではなく、子供たちのファンタジーも
満載なのです。それが嫌みなく融合していて、私にとっては、
映画としては、観た中でベスト。てっきりこれが作品賞だと
思いましたね!!(実は、予告編観てやめた若手作品が授賞。
あれは、ちょっと観る元気がなかったんで、いいです。)
続けて何かを観たいとは思わず。
でも、ランチ後に打ち合わせしてからビデオブースへ。
「De la Infancia」の印象が余りにも強烈だったので、
ちょっと眠ってしまったのが「HABANYORK」
しいません。これ、ビジュアルがすげ~格好良かったので、
勇んで観たのですが、気づくと落ちてました。
ハバナとニューヨーク、どちらも愛する街なので、
ワクワクしてたのに、変だなあ。
あと2本観たのですが、どちらも不具合で何と!
1時間で切れちまった。1本は、ちょっと良かったので
国際セールスに言って、スクリーナーをもらうも、
それも途中切れ。おいおい…。
ということで、この日、夜はチリのカクテルパーティへ。
その後、なんだか訳の分からないパーティになだれ込み、
午前2時頃終了。