いやはや、キューバ映画祭のあと、山形行って、
関西行って、戻って来たら、東京国際だぜい、
ということで、昨日、見に行った「ストーリーズ」
平穏な生活を送っているのに、夜になると
パニックを起こすような夢をみる主婦。
セラピーを受けているのだが、亡くなった子供(死産だった)と
母親に囲まれて身動きできないでいる状況にいることが分かる。
観ているだけで、息苦しくなってしまうが、主人公の女性は、それを
内に抱えて日々、淡々と生活している。もう若くもなく、夫と
2人暮らし。この夫がまた、善良な人で妻を守っているのだが、
物語は中々読んでくれない。(何本目かで、やっと読む)
物語はモノクロで挿入される。
アルコール依存症でホームレスのような女性と
彼女を追い出すカフェの店主の話。
場末のバーで歌う若き女性と「スカウトだ」と
偽って近づく男の話。
結婚式に招かれざる女性が来て騒動が起こる話。
死に際に自らの罪(内戦の時に隣人を殺害した)を
遺族ひとりひとりに告白する祖父と、彼を介護する孫娘の話。
そして、身ごもっている女流画家が出産する話。
最後の画家の出産でモノクロからカラーに代わり、
明るい音楽が流れて、解放されたような気持ちには
なったけれど、主婦はどうなんだろう。
もちろん、エンディングでは物語を出版し、
その前に悪夢も見なくなっているから、
ハッピーエンドっぽいんだけれど、
主婦が淡々とした日常生活よりも、
劇的なモノクロの世界を生きながら、やっと
バランスをとっているんだなあ、という気が
していたので、今後、どんな物語を書くのか、が
知りたくなった。
このあと、「シャネル&ストラヴィンスキー」の
試写に行ったのだけれど、それは、また後日。
しばらくは充電期間。