書いていたのに、毎日、問い合わせやら諸々で
バタバタしていて、アップし忘れ・・・と
またまた言い訳しているvagabundaです。
さてさて、初日、土曜日は劇場1で、
日曜日から劇場2(大きい方)に移りました!
日曜日の「苺とチョコレート」は、ほぼ満席。
野谷先生とのトークで、40分。
バルガス=リョサ、レサマ=リマといった
映画の中に出てくる作家の話からレクオーナや
イグナシオ・セルバンテスといったキューバの
音楽家まで。
中でもおそらく皆さんの心に残ったと思われるのは、
「Fresa Y Chocolate」の「Y」のお話だったか、と。
スペイン語で「Y」は、英語の「and」と同じ。
なので「苺とチョコレート」。
でも、キューバのスローガンは常にスペイン語の「O」
英語の「or」。
「○○か○○」の二者択一です。
かの有名な「Patria o Muerte」(祖国か、死か)から
始まり、90年代の経済危機のときからは
「Socialismo o Muerte」(社会主義か、死か)
映画の中にもありましたが、
同性愛者も異性愛者も共に暮らせる社会、
アレア監督の想いは、「Y」に込められていると。
野谷先生、ありがとうございました。
キューバ映画は、観る視点によって
いろいろなことが発見できるのが、特徴です。
それは、特にキューバを初め、ラテンアメリカの
映画人たちが、細部に想いを託しているからです。
そういう小さな発見も、ぜひ、楽しんでいただければ、と。
「永遠のハバナ」を2度目に観たといわれる
方からのアンケートにも、鋭い感想がありました。
今やストーリーの「ネタバレあり」、なんてことを
書かれる時代ですが、本当はストーリーが
分かっていても、観る度に楽しめるのが映画では
ないか、と思う今日このごろです。