結局、「パルケ・ヴィア」は行けず。
3本だけだった。その中で一番期待していた
「ダルフールのために歌え」
悪くないんだけれど、
何か物足りない。
期待が大きすぎたのか・・・。
たどり着けそうで、たどり着けないもどかしさ。
最後のタクシー・ドライバーのおっちゃん中心で
最初からすすめてくれればよかったのに、と。
ダルフールのためのチャリティコンサートを
もっと突っ込んでほしかったなあ。
(収益金が寄付されるとは限らない、
昨今のチャリティの象徴として)
900ユーロで取引されるチャリティ・コンサート、
いったい、誰が出てるんだろ。
と、そんなことばかり気になった。
最後に「非営利プロジェクト」とつけるのも、
なんだかなあ。
入場料を寄付したりしないのかなあ。
そうすると、観てくれる人がたくさん
いたほうがいいんじゃないか。
タクシードライバーの
おっちゃんと最初にバッグをひったくられる
女性のラストが良かっただけに、残念。
しっかし、六本木で23時前に終了したあと
ティーチ・インてのはキツイぞ。
映画が終了したら、みんな我先に出ようとしてたもんな。
この時も隣のサラリーマン風の兄ちゃんが、
でっかいポップコーンをガサゴソ食べたのち、
曝睡してた。
「オーシャン」
今日、シアターコクーンで。
これがコンペ作品?
と信じられないできだった。
ロシア人の監督だから、明るい海が
撮りたかったのか?
全体的に浮き足だっている感じで、
お母さんのセリフがしつこく、うるさい。
ボクシングにもリアリティなかったし、
徹夜あけということもあって、
この映画だけは、途中、しばらく気を失った。
「ゴモラ」
観た中では、これが一番良かった。
でも、六本木のシアター5で前から2列目は、
スクリーンが大きすぎて、カメラが動くたびに
船酔い状態。
結局、日本語字幕まで目を動かすと
もっと酔いそうだったので、英語字幕みてた。
となりのおじさんは、いびきかいて寝てるし、
んとに、集中できなかった。
それでも、味のある役者がそろっていて
惹き付けられた。
若い男の子2人の突き抜けた危うさや
生き残るために、自分を信じている
女性を裏切る男の子。
「この人だけは生き延びてくれ」
と思わず願ったパタンナーのおじさん。
(生き延びてくれてありがとう)
日常生活の中で、突如、訪れる銃撃戦に
つねに緊張感が強いられるとともに、
麻薬から産業廃棄物の不法投棄まで、
あらゆることが「金」と「組織」に
からんでくることが、とても良く分かった。
それに音楽もかっこよかった。
美しい旋律のバラードとリズムが
かっこいいロック。
途中で、懐かしのEnigmaが・・・。
使われていたのはサビの部分だけだけれど。
多分、この曲。
Enigma Saddness Part1
この映画だけは、もう一度、ちゃんとした状況で
観てみたい。六本木のTOHOシネマズは、
真ん中より後ろじゃないと、目と頭が痛くなって、
途中で投げ出したくなります。
昔、渋谷の街全体が映画祭だったころが
懐かしい。
作品といい、映画館といい、
もう、東京国際映画祭は、行かなくても
いいかなあって感じだ。
コメントよせてくださったKLE4cさんの
ブログには、もっと
いろいろな映画の感想があります。
KLE4cさんの日記
「パルケ・ヴィア」は、カルロス・カレーラの
「差出人のない手紙」に通じるところが
あるんじゃないか、と想像していたのですが、
KLE4cさんのブログを読んで、
最後はそこまでいくのね、と分かりました。
それにドイツ人監督だからと思って
「プラネット・カルロス」を見落としていたことも判明。
舞台はニカラグアだった・・・
ああ、残念!