先週金曜日で、岡山と大阪の上映が終了して、
ちょっとぼ~っとしていたvagabundaです。
週末は携帯、メール、ブログを
一切オフにして、読書三昧、DVD三昧を。
ほとんど禁断症状だな、こりゃ。
その中で観た、スペイン映画「La Soledad」
(邦題:「ソリチュード:孤独のかけら」)
今年のゴヤ賞最優秀作品賞、最優秀監督賞、
最優秀新人男優賞
シネフィル直輸入映画としてテレビで放映。
劇場未公開。5月の放送を録画していたもの。
ハイメ・ロサレス監督は1970年、バルセロナ生まれ。
2003年の「Las Horas del Dia」 でカンヌ映画祭出品、
FIPRESCI賞受賞、ゴヤ賞ノミネート。
で、今回の「La Soledad」は、2007年カンヌある視点部門出品、
ゴヤ賞を見事受賞。
スペインでは、マスコミ総勢で推し、後に大ヒットとなった
「El Orfanato」をおさえて作品賞をとったので、
“Gran sorpresa”(”びっくらこいた”)の受賞だった。
日本公開決定しました。2008年12月20日から
「永遠のこどもたち」公式サイト
(2008.10月追記)
ま、上記3つの賞以外は、ゴヤ賞、「El Orfanato」が
総なめだったけれど。
(もうハリウッドでのリメイク権も売れたとか)
「La Soledad」は、2時間をちょい越える長さで、
映画の約3割が2分割画面。
この間のチリ映画「En la Cama」もちょこっと
2分割使っていたけれど、
今回は、場面によっては、2分割の必要あるか?という疑問を
抱きつつ観てしまった。
2人の会話以外での2分割は、なんか、とても
覗き見している気分になる私。
それでゾクゾクすることもあるんだけど、
「もっとド~ン!とみせろ~!」と
叫びたくなることもある。
それが狙いなのか。
それでも、この映画の「間(ま)」に慣れると、
とても心地よくなって
劇的な事は、何も起こらないんだなあ、と思ってしまう。
だから途中、バスがずっと止まっているときに、
「いくら何でもこれは長過ぎでしょ。
まさか、爆発する訳でもあるまいし・・・」
と、思った瞬間、爆発した!
ので、「わっ!!」と声をあげてしまった。
(そのシーン、予告編に使ってるから言ってもいいよね)
そういうオドロキはあと1度ある。
ゆっくりと、だけれど。
どちらも、その直後のことは語られない。
だから、失う悲しみがぐっと深くなるんだな、と思った。
う~ん、でもこれはスクリーンで観たかったな。
「La Soledad」予告編
話が出たついでに「El Orfanato」の予告編
監督:Juan Antonio Bayona
もう、ギジェルモ・デル・トロ色満載!
(プロデューサーだけど)
これが長編初監督作品だなんて・・・。