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カンヌ映画祭/監督週間のラテンアメリカ映画4本

大物のみなさまがラテンアメリカを背景に
映画を撮ると、こういう記事が出る!

でも、大物は大手の方々にお任せして
今回は監督週間!!
コンペじゃないけれど、初監督作品は、
「カメラドール」の対象。
メルマガ読んでらっしゃる方は、
重複しちゃうけれど、ここでは、紹介できる
予告編いれこみますよん。
今年は、長編22本、短編12本と特別上映4本。
22本の中に入っているラテンアメリカ映画は以下の通り。
「Acne」フェデリコ・ヴェイロ(Veiroj)(ウルグアイ)
「Liverpool」リサンドロ・アロンソ(アルゼンチン)
「Salamandra」パブロ・アグエロ(アルゼンチン)
「Tony Manero」パブロ・ラライン(チリ)

個人的に一番興味があるのは「Tony Manero」だけど、
みなさんをざっとご紹介。
「Acne」のフェデリコ・ヴェイロ
日本語表記はどうなるんだ?
relojと同じ発音なら「ッ」か
「―」入れたほうがいいのだろうが・・(独り言)
「ウィスキー」でスクリプト・スーパーバイザーをしていた
モンテビデオ出身の31歳。
これが長編デビューなのでカメラドールの対象。
13歳の男の子が主人公の青春映画っぽい感じ。
初体験はすませても、初キスができない男の子の物語。
ウルグアイ、アルゼンチン、メキシコ、スペインの共同製作。
「Acne」予告編

「Liverpool」のリサンドロ・アロンソは、ブエノスアイレス出身の
32歳。デビュー作「La Libertad」で2001年のカンヌ映画祭
「ある視点」部門、2004年の「Los Muertos」、2006年の
「La Fantasma」が監督週間で上映され、これが4本目の作品。
カンヌお気に入りのアート系作品の監督だけれど、
今回の作品は、アルゼンチンの最南端の町、ウシュアイアで撮影された
ってことで、ちょっと興味あります。孤独でアルコール依存症の船乗りが、
母を探しに長年離れていた故郷に戻るおはなし。
何と撮影は冬に行われたらしい。
一面、雪におおわれたウシュアイアの町。
スクリーンで観てみたいなあ。
「Salamandra」のパブロ・アグエロは、パタゴニア出身の30歳。
これが長編デビュー作だけれど、これまでの短編は、すべて故郷である
パタゴニアのEl Bolsonで撮影されている。
15歳から撮り始め、2006年の「Primera Nieve」は、
カンヌ映画祭短編部門の審査員賞を受賞。
さて、最後は、「Tony Manero」のパブロ・ラライン。
1976年、チリ生まれ。
情報は少ないんですけれど、2006年のデビュー作
「Fuga」で、「Nine Queens」や「ステイト・オブ・ウォー」の
人気アルゼンチン俳優、ガストン・パウルスを起用。
gaston
チリでは商業公開もされていて、
わたくしとしては、この中で一番の注目株。
舞台は1978年のサンティアゴ。ピノチェト独裁政権下で・・
とくると、社会派?と思うかもしれないけど、そこは、チリ。
ひと筋縄では、いきません。
50代の男、ラウルは、あこがれのトニー・マネロになるために、
自らダンスチームを率いて、毎週土曜日だけは、アイドルに
なりきっていたが・・・。さて、トニー・マネロって?
そう、あの「サタデー・ナイトフィーバー」でジョン・トラボルタが
演じた役! つまり、ピノチェト政権下で、「ナイトフィーバー」!
で、トニー・マネロものまねコンテストに参加しようとして、
盗みを働き(人も殺しちまうようだ)、反ピノチェト運動をしていた
ダンス仲間たちも、秘密警察から狙われ・・・と厳しい社会背景の中にも
笑いがありそうな予感のする作品。
と、思っていたら、ありましたクリップ映像。
まったく無表情で「ナイトフィーバー」してるおっさん。
いや~、不気味だ。笑いはないのかも・・。

もひとつ、イタリアのテレビ局が紹介している
「Tony Manero」イタリア語なので勘だけど、
確かに「コメディ作品」と言っている。

パブロ・ラライン初監督作品「FUGA」
予告編

この指揮者を演じるベンハミン・ビクーニャ、
実は、わたくし好みのひょうきんなイケメン。
今年30歳。でもアルゼンチンモデルと結婚していて
子供が2月に生まれたばかり。
vicuna
東京国際映画祭で上映された「落第」
(Promedio Rojo)
にも出てたらしいけれど、覚えてない。
映画自体に興味がないと何も残らないのね。